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般若寺

ヤマブキ、アジサイ、コスモス、花が美しいお寺。
写真提供:奈良市観光協会/一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー

【般若寺(はんにゃじ)】

 

舒明元年(629年)、高句麗の慧灌(えかん)法師によって建立された古刹。奈良に遷都された後、天平7年(735年)平城京の鬼門鎮護のために聖武天皇が「大般若経」を奉納されことが寺名の起こりとされています。

 

境内には、東大寺造営のために宋から訪れた石工、伊行末(いぎょうまつ)がつくったとされる「十三重石宝塔(じゅうさんじゅうせきほうとう)」が残り、約14メートルの高さを持つ荘重な姿は日本を代表する石塔で、般若寺のシンボルとなっています。また、鎌倉時代の優美な建築様式を持つ「楼門(ろうもん)」は、楼門の遺構としては日本最古のもので国宝指定されています。

 

秋には約15万本のコスモスで境内がまるで花園となるため、現代では「コスモス寺」の名で有名ですが、これは今から50年以上前、当時のご住職が庭の片隅にまかれたコスモスが自然と広がったものだそうです。見ごろは9月末から11月上旬となりますが、秋の時期以外にも四季それぞれに咲く花が楽しめる“花の寺”です。

 

宗派:真言律宗

国宝:楼門

重文:八字文殊菩薩騎獅像(ご本尊)/秘仏阿弥陀如来/十三重石宝塔/一切経蔵/笠塔婆

 

<主な年中行事>

◎4月29日~5月10日 春:白鳳秘仏特別拝観

◎9月20日~11月11日 秋:白鳳秘仏特別拝観

 

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