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法隆寺

【世界遺産】 聖徳太子ゆかりの名刹。西院伽藍は現存世界最古の木造建築物群。
写真提供:一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー

【法隆寺(ほうりゅうじ)】

 

7世紀創建の仏教寺院。西院伽藍は現存する世界最古の木造建築物群として有名です。

 

創建の由来をたどると、自らの病気平癒を願って寺と仏像を造ることを請願された用明天皇でしたが、残念ながら実現を見ないままに崩御され、その遺志を継いだ推古天皇と聖徳太子が、推古15年(607年)に建立した、とされています。飛鳥時代の様式美を現在に伝える木造建築として広く知られており、1993年12月には法隆寺を含む「法隆寺地域の仏教建造物」が日本で最初のユネスコ世界文化遺産に登録されました。

 

国宝の建造物だけでも18件を数え、重要文化財の指定を含めると約190件、点数にして約3000点に及びます。世界最古の木造建造物である金堂や五重塔が有名ですが、数知れない寺宝の中には、現存する世界最古の印刷物「百万塔陀羅尼」があります。藤原仲麻呂の乱(764年)を平定した称徳天皇が、戦死した兵士を弔うために作ったとされる陀羅尼100万巻は、木製の小さな三重塔に納められて元興寺や東大寺など10ヶ寺に納められました。現在はそのほとんどが失われていますが、法隆寺には今でも4万数千基が残っています。

 

<主な年中行事>
◎1月7日~1月14日 金堂修正会
◎1月16日~18日 上宮王院修正会
◎2月1日~3日 西円堂修正会
◎4月11日~5月18日 夢殿本尊特別開扉(春季)
◎10月22日~11月22日 夢殿本尊特別開扉(秋季)

 

宗派:聖徳宗
国宝:金堂/南大門/五重塔/中門 他
重要文化財:西園院客殿/大湯屋/新堂 他