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金峯山寺

【世界遺産】 桜の名所吉野山におわします青い秘仏蔵王権現。
写真提供:一般財団法人 奈良県ビジターズビューロー

【金峯山寺(きんぷせんじ)】

 

日本独自の山岳信仰である修験道の開祖、役行者(えんのぎょうじゃ)が開いたと言われるのが“金峯山寺”です。7世紀後半、葛城山や熊野などの山々で修行を重ねた役行者は、吉野の金峯山において金剛蔵王大権現のお姿を感じ、これをご本尊としお堂に祀られたのが“蔵王堂(ざおうどう)”の起こりであり、金峯山寺の始まりです。以来、金峯山寺は修験道の根本道場として多くの修行者が訪れ、今も日々厳しい修行が行われています。

 

修験道のご本尊、日本最大の秘仏“金剛蔵王権現像”は高さ約7メートルにもおよび、高さ約34メートルの蔵王堂(本堂)は、東大寺大仏殿に次ぐ大きさの木造建築物です。また、役行者が山桜の木にご本尊蔵王権現のお姿を彫刻し残されたことから、吉野山において山桜は御神木として崇められており、そこに住む人々の手によって代々大切に守られてきました。その数も現在では約3万本といわれ、日本有数の桜の名所となっています。毎年4月11日・12日には、ご本尊に山桜の満開をご報告し、お供えをする法会“花供懺法会(はなくせんぽうえ)”が行われています。

 

宗派:金峯山修験本宗(総本山)
国宝:仁王門/蔵王堂
重要文化財:銅の鳥居/金剛蔵王権現像

 

<主な年中行事>
◎2月節分 節分・鬼火の祭典
◎4月11日~12日 花供懺法会
◎7月7日 蓮華会・蛙飛び行事(県指定無形民俗文化財)

 

<関連リンク>
◎奈良の世界遺産スポット 吉野山

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