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長岳寺

山の辺の道に立つ関西花の寺第19番札所。
写真提供:長岳寺

【長岳寺(ちょうがくじ)】

 

天長元年(824年)、淳和天皇の勅願で空海(弘法大師)により創建されました。「大和神社」の神宮寺だったと言われており、最盛期には僧兵300余名に、宿坊は48を数え、境内はおよそ94,000坪あったと伝わります。1000年を超える歴史の試練を経て、現在は12,000坪の境内となっていますが、今なお数多くの文化財を所蔵しています。ご本尊の“阿弥陀三尊”(重文)は運慶の父・康慶の作とされ、玉眼を使用した仏像としては日本最古です。建造物としては、“鐘楼門”(重文)が創建当初の姿を残しており、驚かされます。

 

また、“花の寺”としても有名で、一年を通して花々を楽しめます。特に、4月下旬から5月上旬に咲くヒラドツツジは壮観です。秋もまた絶景ですが、紅葉の時期に訪れる方は、毎年10月下旬から11月末の「大地獄絵」(江戸時代初期)御開帳にタイミングを合わせるのがおすすめです。

 

宗派:高野山真言宗
重要文化財:鐘楼門/旧地蔵院/旧地蔵院本堂/五智堂/阿弥陀三尊/多聞天・増長天

 

[関連リンク]
◎大和神社(おおやまとじんじゃ)

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