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宇奈多理坐高御魂神社(うなたりにいますたかみむすびじんじゃ/奈良市)

天孫降臨に由緒を持ち、森閑とした社叢に囲まれた古社。

平城宮跡の東、「東院庭園」に隣接する古社。緑濃い社叢を有し、静かに座しています。御祭神は「高御魂尊(たかみむすびのみこと)」、その御子である「天太玉命」「思兼神」の3神です。高御魂尊は高天原の神。造化3神のうちのひとつで、鎮魂の神。高天原に大事あるたびに諸神を率いて事に当たり、常に天照大御神を助け、八百万の神々を指揮したといわれています。

 

創建年代は不詳ですが、本神社は、延喜式内の大社です。『日本書紀』には、持統天皇の世(西暦692年)に新羅の調を伊勢、住吉、紀伊、大倭、菟名足(宇奈多理)の五社に奉るとあり、そうそうたる大社と列記されています。

 

さらに、境内社には「天鈿女命(あめのうずめのみこと)社」「猿田彦命(さるたひこのみこと)社」「手力男命(たぢからののみこと)社」があり、天孫降臨に随従された神々のビッグネームが並んでいます。室町時代の本殿は国重要文化財に指定されています。