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◎路上のアート「マンホールのフタ」デザイン集②

地下に埋設された施設(下水道等)のメンテナンス等のために、人(マン)が出入りする縦穴(ホール)を日常的にふさいでいるフタ、それが「マンホールのフタ」です。雨に濡れて滑っては困る、人が乗ったり車が通用したりした際に破損しては困ることから、耐滑性と耐重性を求められ、ひたすら無骨に路面で踏ん張っています。
そのマンホールのフタが各地で独自にデザインされ、オシャレになっています。当地を象徴する名物や名所の絵柄、マンガのキャラクターなどを鋳鉄製のフタに装飾。マンホールカードなるものも発行され、コレクターが登場するなど、人気を博しています。
ここでは、奈良県内で見られるマンホールのフタのデザインをギャラリー化。郷土の主張がこもったデザインを鑑賞しに、足元を見つめて歩いてみてください。

※マンホールのフタは車道や私道にあることがあります。鑑賞の際はご注意ください。

【生駒市】

 

生駒市のイメージキャラクター「たけまるくん」を中心に置き、テレビ塔が山頂付近に林立する生駒山へと続くケーブルカーの車両「ブル」と「ミケ」、伝統産業の茶筌(ちゃせん)、生駒山上遊園地を周囲にあしらっています。このデザインの前は、市北部の学研都市をイメージした「近未来都市」が描かれていました。

 

 

【大和郡山市】

 

大和郡山市と言えば、金魚。全国屈指の出荷量を誇る地場産業です。マンホールのフタにも金魚鉢の中を泳ぐ金魚をデザイン。その絵に「わが町」と文字を添えるあたり、金魚愛と郷土愛を感じさせます。同市のもう一つのシンボル郡山城の追手門前などでカラーのフタが見つかります。

 

 

【御所市】

 

奈良県中西部に位置する御所市。西の大阪府との県境には大和葛城山や金剛山など標高1000mクラスの峰々が連なっています。その大和葛城山をモチーフにしたデザイン。例年ゴールデンウイーク前後に山頂付近を深紅に染めるツツジの花やロープウェーがあしらわれています。

 

 

【吉野町】

 

吉野町も地元が誇る2つの要素をデザイン。一つは、豊臣秀吉も花見を楽しんだ吉野山の桜。もう一つは吉野川の清らかさを象徴するアユが吉野川を跳ねるイメージが描かれています。デザインはシンプルにまとまっていますが、“ひと目千本”以上の吉野山の桜と、ぴちぴちとしたアユの郷土料理を思い浮かべると、旅情をかき立てられます。
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