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◎春が香る奈良の花めぐり1

万葉集などに見られるように、古来、奈良では多色多彩な花々が愛され、歌に詠まれてきました。寺院の落ち着いた庭園に咲く可憐な花、自然に溶け込みながら色や香りで主張する鮮やかな花など、この季節にしか見られない花を巡ってみませんか。花咲く奈良の春、いい季節です。

霊山寺のバラ

 

見ごろは5月上旬~。赤、ピンク、黄、白、それぞれが混じった彩色など個性と優雅を誇る約2000株のバラが見る人をときめかせます。

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白毫寺の五色椿

 

奈良の三名椿のひとつ(他は東大寺「糊こぼし」、伝香寺「散り椿」)。その名の通り、一本の椿に赤、白、ピンク、紅白の花をつけます。3月下旬~4月上旬に見ごろを迎え、散った花びらにも趣があります。

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長谷寺のボタン

 

花の御寺で有名な長谷寺。春の境内では本堂への登廊沿いを中心に、鮮やかな大輪のボタンの競演が楽しめます。4月中旬からゴールデンウイークにかけて「ぼたんまつり」が開催されます。

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春日大社の砂ずりの藤

 

5月初旬ごろに約1mの花房を薄紫色に染めて咲き誇ります。優雅であり、絢爛。「ノダフジ」という種の変種だとか。摂関近衛家から献木されたと伝えられている古木で、樹齢約800年といわれます。

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奈良公園のアセビ

 

春を先取りするかのように、まだ寒さが残る時期から、浮見堂や飛火野など奈良公園の随所で見られます。下向きに花弁が開く小さな花が可憐です。

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明日香村稲渕の紅コブシ

 

綱掛神事の「男綱」が飛鳥川に張り渡されているそばにそびえる一本の紅コブシ。4月上旬ごろ、葉に先行して薄桃色の花が満開を迎え、周囲が一気に華やぎます。

 

 

長岳寺のツツジ

 

4月下旬から5月上旬に咲く平戸ツツジは約1000株。目が覚めるような色彩が境内の濃い緑を背景に映える姿が見事です。

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室生寺のシャクナゲ

 

仁王門周辺や五重塔にかけての参道にぽんぽんぽんと弾け咲くシャクナゲの花は4月中旬からゴールデンウイーク明けごろが最盛期。森閑とした境内で、シャクナゲ越しに五重塔を見上げると、やさしい気持ちが湧いてきます。

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葛城山自然ツツジ園

 

標高959.7mの山頂付近一帯が、5月、真っ赤に染まります。ツツジのその数、ひとめ百万本とか。葛城山の新緑、爽やかな空気、鮮やかなツツジが折りなす絶景は、感動のハイキングになること間違いありません。

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