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◎奈良県景観資産紹介シリーズ 第9回

奈良県にはぜひ見てほしい景観がたくさんあります。それらを“資産”として活用するとともに、たくさんの方々に足を運んで見てもらい、後世に残していこうと景観資産の登録を開始しました。実際に見てみたい、おすすめのスポットをシリーズで紹介していきます。

大和三山が眺望できる藤原宮大極殿跡

 

【大和三山が眺望できる藤原宮大極殿跡】

日本の政治史上最初の本格的な都として知られる藤原京。710年平城京遷都までの16年間、“日本の首都”の役割を果たしました。畝傍山、耳成山、香具山のいわゆる大和三山を眺めることができ、また夏のハス、秋のコスモスなど花風景が広がる季節には多くの人が訪れます。

 

 

藤ノ木古墳を眺望できる法隆寺周辺

 

【斑鳩町法隆寺西】

藤ノ木古墳の被葬者は聖徳太子の叔父にあたる穴穂部皇子との説があり、出土品などから6世紀後半の円墳とされます。法隆寺から西へ約400m。現在周辺は公園化されており、秋には無数のコスモスが可憐に揺れる光景を見ることができます。

 

 

一条大路の名残が残る転害門

 

【奈良市手貝町】

平城京から東西に伸びた一条大路を東へ進むと東大寺・転害門に突き当たります。幾度の戦火にも焼け残り、東大寺創建当初の姿をとどめる貴重な門(国宝)。大仏建立の守り神が東大寺に勧請された際にこの門をくぐったといわれ、また「害を転ずる門」としても大切にされています。

 

 

今西家住宅を映す今井町西側の環濠

 

【橿原市今井町】

江戸時代の町並みが残り、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている今井町。戦国時代の構造様式をとどめる八棟造りの今西家住宅が環濠に映し出される光景は、隔世の念を抱かせてくれます。今井町散策で外せないポイントです。

 

 

生駒山の大型遊具・飛行塔

 

【生駒市菜畑町】

戦時中の金属供出を免れた飛行塔は現存する日本最古の大型遊戯器械です。吊り下げられた飛行機に乗ると、生駒山からの絶景をくるりと眺めることができます。

 

 

現存最古の吉野山ロープウェイ(吉野ケーブル)

 

【吉野町吉野山】

近鉄吉野駅から吉野山下千本までを結ぶロープウェイは昭和4年開業。現役ロープウェイとして日本最古で、日本機械学会の「機械遺産」に認定されています。桜、新緑、夏空、紅葉など四季折々の吉野の表情を空中散歩しながら眺めてみませんか。


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