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◎奈良県景観資産紹介シリーズ 第7回

奈良県にはぜひ見てほしい景観がたくさんあります。それらを“資産”として活用するとともに、たくさんの方々に足を運んで見てもらい、後世に残していこうと景観資産の登録を開始しました。実際に見てみたい、おすすめのスポットをシリーズで紹介していきます。

筒井城跡の蓮田

 

【大和郡山市筒井町】

戦国時代の武将・筒井順慶の筒井城跡周辺は大和伝統野菜「筒井れんこん」の栽培が盛んです。筒井城の内堀跡には蓮田が広がり、例年ですと7月下旬~8月上旬にハスが開花し、壮麗な花景色を見せてくれます。

 

 

山の辺の道周辺に広がる穴師の棚田と三輪山の風景

 

【桜井市穴師】

奈良盆地の東に連なる山々は古代「青垣」と称えられてきました。三輪山と奈良を結ぶ道は『日本書紀』に「山の辺の道」として記されています。古墳や遺跡が点在し、歴史を感じるハイキングコースとしても人気です。緑豊かな農村景観が広がり、湧水と日当たりに恵まれておいしい米がはぐくまれています。

 

 

笠荒神付近の一面のそば畑

 

【桜井市笠】

標高400~500 mに位置する笠地域はその気候風土をいかして、ソバが栽培されています。白く可憐なソバの花は9月中旬~10月初めが見ごろ。笠山三宝荒神社の参詣を兼ねて、高原のすがすがしい景観を眺めれば、気持ちがスーッときれいになります。近くにそばの名店あり。

 

 

金剛山麓の棚田

 

【御所市西佐味】

金剛山の登山ルート「石寺跡の道」近くに棚田が整然と広がるエリアがあります。金剛山からの湧水を田畑に公平に配分するため、今では珍しいかんがい用水方法「番水」が今日まで受け継がれ、美しい棚田が守られてきました。稲作の知恵と努力に感動できる景観です。

 

 

神野山山麓から見下ろす茶園

【山添村助命】

神野山はゆるやかな傾斜の円すい形の山。ツツジの名所、天体観測スポットとして知られ、「めえめえ牧場」では羊たちとふれ合えます。大小の黒い岩石が重なり合った奇勝「鍋倉渓」もすぐ。また周辺はお茶の産地。神野山南東斜面にも端正に整えられた茶畑が広がっています。


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