奈良県にはぜひ見てほしい景観がたくさんあります。それらを“資産”として活用するとともに、後世に残していこう、平成23年度から登録を開始しました。平成27年度現在、5つのテーマに計138の景観が登録されています。その中から、実際に見てみたい、おすすめスポットをシリーズで紹介します。
飛鳥の集落と周辺の山々が眺望できる甘樫の丘
【明日香村豊浦】
さまざまな歴史の舞台である明日香村。甘樫の丘には無料の駐車スペースや散策路、公衆トイレなどが整備されています。のどかな集落や田畑、大和三山(畝傍山、耳成山、香具山)を一望できる見晴台があります。ここには蘇我入鹿の邸宅があったとされています。
石舞台古墳と明日香の集落が眺望できる国営飛鳥歴史公園石舞台地区
【明日香村土居】
7世紀後半の権力者、蘇我馬子の墓といわれている石舞台。積まれた石は元からこう見えていたのではなく、墳丘の盛り土が時とともに流出し、石室が露出した現在の姿になったとされています。周囲の桜が咲く花見の季節も見事です。
城跡と奈良盆地が眺望できる郡山城天守台付近
【大和郡山市城内町】
郡山城は筒井順慶や豊臣秀長らの居城であった後、江戸時代に柳沢吉里が郡山藩主となり、明治まで柳沢氏が城主を務めました。大和郡山市で盛んな金魚産業は、柳沢吉里が甲府から移ってきたときに持ち込んだのが始まりです。
(天守台展望施設整備事業のため、天守台付近は、平成29年3月下旬まで入れません)
二上山が眺望できる千股池湖畔
【香芝市良福寺】
雄岳と雌岳、2つの“山頂”が連なる二上山。千股池はその特徴的な山容を水面に映します。“鏡・二上山”も絵になりますが、二上山に落ちる夕陽も贅沢な風景です。
里山と矢田丘陵が眺望できる福貴畑の里
【平群町福貴畑】
平群の里のモクレン、レンギョウ、山桜…。春がいっせいに咲き誇ったかのような景色に出会えます。
法起寺が眺望できる主要地方道奈良大和郡山斑鳩線
【斑鳩町岡本】
飛鳥時代に建立された、現存する日本最古の法起寺三重塔を眺められます。世界遺産「法隆寺地域の仏教建造物」に登録されています。聖徳太子が建立した七寺の一つ。周辺の稲が黄金色になる季節は、古代もこうだったのかと思わせてくれる絶景です。
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