奈良のシカと他の鹿とは何が違う?
奈良公園の鹿は、約1300年の昔から大切に保護されてきた経緯があり、1957年には国の天然記念物「奈良のシカ」として指定され、奈良公園を訪れる多くの観光客を迎えています。
奈良の鹿は神様の使い
春日大社の社伝によると、768年平城京鎮護のため、鹿島神宮(茨城県)の武甕槌命(たけみかづちのみこと)が、白鹿の背に乗り御蓋山(みかさやま)に奉遷されたと伝えられていることから、奈良のシカは「神様の使い」として位置づけられています。
奈良公園の鹿ってどれくらいいるの?
奈良公園に生息している「奈良のシカ」の頭数は、総数:1388頭(2019年)で雄鹿357頭、雌鹿756頭、子鹿275頭となっています。
奈良公園の鹿にまつわる行事・イベント
鹿苑(ろくえん)一般公開
・公開時間 10時~16時(休日:毎月曜日、鹿の角きり行事開催日、年末年始)
・料金:無料 ※鹿苑に保護されている鹿のエサ代として、100円程度の協力金をお願いしております。
・内容:生態や歴史、保護活動など資料展示、鹿の生態観察エリア、エサ(ドングリ)コーナー、鹿クイズコーナーがあります。
伝統行事 ~鹿の角きり~
10月には、古都奈良の伝統行事「鹿の角きり」が行われます。勢子(せこ)たちと勇壮な角を持つ雄鹿の真剣勝負は必見です。勢子によって捕らえられた雄鹿の角は神官役がノコギリで切り落とします。その鹿角は神前に供えられます。人と鹿が共生する古都奈良でしか見られない行事です。
期間:2020年は中止です。
場所:鹿苑角きり場(春日大社境内)
料金:大人(中学生以上)1,000円 小人(小学生)500円
特別公開 赤ちゃん鹿大集合!~子鹿公開~
鹿苑(ろくえん)では、子鹿の保護、人と鹿とのトラブル防止のために毎年4月から7月頃まで出産を控えた雌鹿が保護収容されています。また毎年6月には、特別公開として子鹿が見学できる「子鹿公開」が開催されています。生まれたばかりの子鹿は愛くるしく母子鹿の微笑ましい姿は必見です。
期間:例年6月予定
場所:鹿苑(春日大社境内)
料金:大人300円 高校生以下 無料
鹿寄せ
世界遺産のある奈良公園では、ナチュラルホルンの音色で鹿を呼び寄せる古都奈良の風物詩「鹿寄せ」があります。ホルンを吹き始めるとその音色に誘われ森の奥からたくさんの鹿たちが集まります。さわやかな朝の澄んだ空気に包まれるのどかな光景を、是非体感してみてください。
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開催時期や詳細は、奈良の鹿愛護会のホームページ等でご確認ください。
※鹿寄せ開催場所は、いずれも春日大社参道南側 飛火野(奈良公園)です。
奈良公園の鹿からのお願い
〇奈良公園に生息する国の天然記念物「奈良のシカ」はよく馴れていますが、ペットなどではなく野生の動物です。みんなで大切に保護しましょう。
〇奈良公園の鹿は、時として人を攻撃(かむ・たたく・つく・突進)することがありますので、特にご高齢の方や小さなお子様連れの方は注意して下さい。
〇9月から11月にかけて奈良公園の鹿は恋の季節(発情期)を迎えます。特に雄鹿は気性が荒くなるので注意して下さい。
〇5月~6月にかけては、雌鹿の出産期です。産前後の雌鹿の気性が荒くなりますので注意が必要です。また、生まれたての子鹿に近づくと母鹿が怒ってきますので、奈良公園内で子鹿を見つけても温かくそっと見守って下さい。
〇鹿せんべいを与えるときの注意
・周辺からたくさんの鹿が寄ってきますので、注意してすばやく鹿に与えて下さい。
・「鹿せんべい」以外の食べ物は与えないで下さい。弁当などは、消化不良や食中毒の原因となります。
・プラスチック袋などのゴミは持ち帰りましょう。
・鹿せんべいがなくなったら、すぐに手を「ぱっ!」と広げて鹿に知らせて下さい。
※手に握ったままだと、いつまでも追いかけたり、危険な行動をとることがあります。
〇奈良公園内の道路では、突然車の前に鹿が飛び出してくることがありますので、奈良公園周辺を通行される際は鹿にやさしい運転を心がけてください。
※奈良のシカに関するお問い合わせは、
一般財団法人 奈良の鹿愛護会
奈良市春日野町160番地
Tel:0742-22-2388(8:30~17:15)
FAX:0742-25-0166
URL :http//www.naradeer.com
E-mail :info@naradeer.com
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