万葉ロマンを感じながら散策できる丘の上
気軽にのぼれる丘ですが、のぼると宇陀阿騎野の景色が開けます。
『日本書紀』に、推古天皇19年に「菟田野に薬猟す」という記述があります。この菟田野は当地周辺の「阿騎野」を指すと考えられており、史料で確認できる日本最初の薬猟(薬効のある鹿の角をとったり、薬草を摘んだりする宮廷行事)がここで開催されたといわれています。
そうした歴史が残る丘に整備されているのが、かぎろひの丘万葉公園です。
「かぎろひ」とは、厳冬期のよく晴れた夜明け前に東の空が赤く染め上げられる現象をいいます。万葉歌人の柿本人麻呂が詠んだ「ひむがしの野にかぎろひの立つ見えてかへりみすれば月かたぶきぬ」はよく知られています。
園内には、遊歩道や万葉集に出てくる植物(万葉植物)の植栽、蛍水路、芝生の広場のほか、お手洗い、駐車場、休憩所(東屋)などもあり、「かぎろひ」「薬猟」に関する説明看板も設置されています。万葉ロマンに思いをはせながら、散策をしたり、「奈良県景観資産」に登録された風景に見入ったりすることができます。
「阿騎野・人麻呂公園」や、ご祭神天照大神を祀る社殿が伊勢神宮内宮と同じ神明造りである「阿紀神社」へは、それぞれ約200mです。
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☆観光スポット
施設名 | かぎろひの丘万葉公園(宇陀市) |
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住所 |
〒633-2166 奈良県宇陀市大宇陀迫間25
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駐車場 | あり |