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ヒシアゲ古墳(磐之媛命陵)/奈良市

古墳巡りにおすすめの佐紀盾列古墳群にある仁徳天皇皇后の陵墓

奈良市佐紀町にある前方後円墳で、被葬者は不明ですが、仁徳天皇皇后の磐之媛命(いわのひめのみこと)の「平城坂上陵」とされています。5世紀中頃~後期の築造とみられ、全長は219mあります(全国24番目の規模)。

 

磐之媛命は仁徳天皇の4人の皇后のひとりで、仁徳天皇に続く、履中天皇、反正天皇、允恭天皇の母。仁徳天皇が異母妹の八田皇女を宮中に迎えたことに嫉妬し、“別居”したといわれています。

 

この伝承からすると、磐之媛命の陵墓が、仁徳天皇の陵墓(2019年に世界文化遺産に登録された大阪府堺市の大山古墳)と直線距離で約32㎞離れていることには納得できますが、仁徳天皇皇后のひとりとなった八田皇女の陵墓が、ヒシアゲ古墳からわずか500mほどしか離れていないウワナベ古墳であることには、謎を感じます。

 

古墳内に立ち入ることは厳禁ですが、周囲を歩くと、外堤から出土した円筒埴輪列の復元や、初夏に濠を彩るアヤメや黄菖蒲、野鳥などを見て楽しむことができます。

 

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