• 観光

◎奈良の絶景お花見スポット その5

豊臣秀吉が花見を楽しんだ吉野山、桜がお濠に映える郡山城跡、樹齢300年とされる又兵衛桜など、奈良には古くから愛されてきた桜景色がたくさんあります。レジャーシートを広げてお弁当を食べたり、子どもは遊具・大人は宴だったり、風に舞う花びらに見とれながら散策したり、楽しみ方はいろいろ。ゆっくりと静かに、自分のペースで楽しみたい桜のシーンを集めた、奈良県桜お花見スポットまとめ第5弾です。

■宇陀川沿い桜並木(宇陀市)

 

(2022年4月6日撮影)

 

大宇陀から国道370号を北上すると、途中から宇陀川を沿って走るようになり、桜並木が見えてきます。

 

万葉集にある歌「遠つ人猟道の池に住む鳥の立ちても居ても君をしそ思ふ」の「かりじのいけ」がかつてあったあたりだとされ、当記事の写真にある付近では、万葉歌にちなんで「猟路(かりじ)の桜」と呼ばれています。

 

駐車スペースがあるため、ドライブやツーリング中に立ち寄る人も多くいます。

花の盛りには“ぼんぼり”が灯り、夜桜も楽しめます。

 

〒633-2102 奈良県宇陀市大宇陀平尾

 

■香久山公園(橿原市)

 

(2022年4月5日撮影)

 

大和三山のひとつ、天香久山(あまのかぐやま)の南東にある公園です。

橿原市昆虫館のそばにあります。

 

中央エリアが広場になっている公園の周囲ぐるりを桜が囲んでいます。

大型遊具は子どもたちに大人気。桜そっちのけで遊んでいます。

お弁当や飲み物を持参して、レジャーシートを敷いて…と、花見の一日をファミリーで楽しめます。

 

〒634-0024 奈良県橿原市南山町624

 

■曽我川沿い桜並木(橿原市)

 

(2022年4月5日撮影)

 

橿原運動公園の北側、曽我川の右岸・左岸に桜が並んでいます。

川面に覆いかぶさるように枝をしならせて花を咲かせる様は贅沢なシーンです。

 

川沿いに河俣神社が建ちます。壬申の乱の折、大海人皇子を守護すると事代主神の神託が下ったゆかりの神社といわれ、河俣神社のことを詠んだ「思はぬを思ふといはば眞鳥住む 卯名手の社の神し知らさむ」(万葉集)の歌碑が境内に建てられています。

 

橿原運動公園から右岸を歩き、河俣神社を参拝して、橋を渡るかたちでUターンして、左岸を歩いて戻ってくる、という行程(約2㎞)がお手頃な花見散策コースです。

 

〒634-0834 奈良県橿原市雲梯町

 

■倉橋溜池(桜井市)

 

(2022年3月29日撮影)

 

倉橋溜池は奈良県で最大のため池。ここに「倉橋ため池ふれあい公園」が整理されていて、シートを敷いてくつろげる芝生エリア、池を歩いて周遊できる遊歩道、駐車スペースやトイレなどが設けられています。

 

早咲きの寒緋桜(かんひざくら)からソメイヨシノまで、複数種の桜が植えられ、比較的長く桜の競演を楽しむことができます。緑青色の池の水面に、桜の淡い色彩が映えるシーンを探してみてください。

 

〒633-0021 奈良県桜井市倉橋2116

 

■須川の里の八重桜(奈良市)

 

(2023年4月14日撮影)

 

奈良市の東北部、京都の笠置へ通じる街道に須川貯水池があります。

そこへ向かう途中、県道184号沿いのある地点に濃いピンク色の“ぼんぼん”を咲かせた八重桜が立っています。枝ぶりや県道から眺めた際の東方面の背景などが絵になります。

 

なお、八重桜と九重桜を見分けるポイントは萼(がく)の数にあるそうです。八重桜は「5」、九重桜は「10」だとか。奈良公園には奈良八重桜と奈良九重桜が咲き競う時期があるので、ぜひ現地で見比べてみてください。

 

〒630-1111 奈良県奈良市須川町

「奈良の絶景お花見スポット その1」はこちら

Hashtags