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吉城園(奈良市)

[入園無料] 大正期の近代和風住宅と四季折々の美を楽しめる和風庭園
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奈良公園エリアで、風格と季節感のある和風庭園を観賞するなら、入園無料の「吉城園(よしきえん)」がおすすめです。新緑、ツツジ、アジサイ、青もみじ、苔、カエデをはじめとする紅葉、閑静な冬景色…といった四季折々の花木の表情を感じることができます。

 

「興福寺古絵図」によると、吉城園がある場所は、元は興福寺の子院の摩尼珠院(まにしゅいん)があったところとされています。明治期に民間の所有となり、大正8年(1919年)に現在の建物と庭園が作られました。

その後、企業の迎賓施設として使用された後、昭和後半から奈良県が所有して庭園を公開。平成23年(2011年)3月に、大正期の近代和風住宅(離れ茶室含む)として、奈良県有形文化財に指定されました。

 

園内は主棟前にある「池の庭」、スギゴケに覆われた「苔の庭」、茶室に添える草花を中心に植栽された「茶花の庭」からなります。なかでも、苔の庭の東端から西向きに見る離れ茶室を入れた風景が見事です。秋になると、紅葉が緑の苔の上を舞い、色の取り合わせが風趣を高めてくれます。

 

入園料は、令和2年(2020年)4月から無料になりました。

カメラなどを手に、気軽に入園してみてください。

県庁に近い出入り口のほか、氷室神社へ抜けられる出入り口もあって便利です。

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