奈良盆地のほぼ中央に位置する田原本町は、古くは「国中(くんなか)」と呼ばれていました。弥生時代の唐古・鍵遺跡など古代~中世~近世の景観が共存する興味深いエリアです。日本の伝統芸能のひとつ「能楽」は、大陸伝来の「散楽」が始まりとされ、観阿弥・世阿弥によって大成されました。田原本町にある能楽ゆかりの地と伝承を巡ります。
所要時間 | 日帰り |
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移動手段 | 徒歩 |
スタート
1 近鉄橿原線「田原本」駅、近鉄田原本線「西田原本」駅
徒歩約18分
2 秦楽寺(じんらくじ)
647年建立と言われる古刹。百済から聖徳太子に献上され、秦河勝が賜った千手観音像を祀ります。境内には弘法大師築造といわれる梵字の「ア字池」があり、門前には大和四座のひとつ「金春(こんぱる)屋敷」があったと伝えられています。
〒636-0343 奈良県田原本町秦庄267
徒歩約18分
徒歩約25分
4 本光明寺
弘法大師ゆかりのお寺。明治に廃寺となりましたが、天理市にあった本光明寺の寺号と十一面観音立像(国の重要文化財)を譲り受けました。境内には梵字の「バン池」があります。
〒636-0246 奈良県田原本町千代1154
徒歩約18分
5 補厳寺(ふがんじ)
1384年、大和最初の曹洞宗寺院として開山しました。「補厳寺納帳」から、このお寺が、世阿弥が学んだ「世阿弥参学之地」で、8月8日が世阿弥の命日であることがわかりました。境内にこのことを示す碑が立っています。
〒636-0245 奈良県田原本町味間847
徒歩約25分
6 村屋神社
正式には「村屋坐弥冨都比売(むらやにいますみふつめ)神社」と言います。「日本書紀」には壬申の乱に際し、大海人皇子軍に神託を与え、勝利したとあり、朝廷から位階を授かりました。近辺に、伎楽や舞楽、散楽の選り抜きの楽人たちが住む「楽戸郷」があったと「延喜式」に記されています。村屋神社独自の神楽舞「代々神楽」は古代芸能のなごりと言えます。
〒636-0234 奈良県田原本町藏堂423
徒歩約31分
7 池神社
村屋神社から大和川沿いに歩く道中、中世の能面「父の尉(じょう)」が下半分欠けた状態で発見された「舞の庄遺跡」があります。同遺跡を経て、たどり着く池神社は、中世には菅原道真公を勧請し、「法貴寺天満宮」として信仰されました。10月の秋祭りには5台の山車が神前に奉納されます。
〒636-0222 奈良県田原本町法貴寺502
徒歩約18分
8 唐古・鍵遺跡史跡公園
弥生時代の環濠集落遺跡で、大部分が国史跡に指定されています。2018年春に史跡公園として整備されました。広々としたエリアで、復元環濠や大型建物の復元立柱、復元楼閣などから、古代のイメージを膨らませることができます。
徒歩約5分
9 道の駅 レスティ唐古・鍵
2018年4月にオープン。駅内のベーカリーで焼いたパン、地元産フルーツなどを使ったジェラートなどが人気です。2階にある、からこカフェでは、「奈良漬けタルタルフィッシュカツサンド」や「苺とクリームのカスタードドッグ」など、オリジナルドッグサンドがそろっています。
徒歩約17分
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