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やまとは国のまほろば~『古事記』ゆかりスポット③山の辺の道編

[奈良観光モデルコース]奈良時代に成立した『古事記』を巡る奈良の旅へ

天皇と国土統治の由来を記した『古事記』。天武天皇が稗田阿礼に古伝承を口承させますが、天武天皇が崩御。その後を元明天皇が継ぎ、太安万侶が編さんして712年に献上しました。神話時代~神武天皇誕生の上巻、神武天皇~応神天皇の中巻、仁徳天皇~推古天皇の下巻から成ります。奈良の地で描かれた壮大なスケールの物語をたどります。

スタート

1 近鉄郡山駅スタート

2 賣太神社(めたじんじゃ)

稗田環濠集落内にある賣太神社は、『古事記』に収められた物語を口承した稗田阿礼(ひえだのあれ)を祀っています。阿礼が無類の記憶力を誇ったことから、学問の神様として信仰を集めています。また、この地は「天の石屋戸」の神話で天照大神が隠れた岩戸の前で踊りを披露した天宇受売命(あめのうずめのみこと)を祖とする猿女君(さるめのきみ)が住んでいたとされます。

 

次のスポットへ/近鉄郡山駅から電車で19分(笠縫駅下車)

 

〒639-1108 奈良県大和郡山市稗田町319

3 多神社(おおじんじゃ)

『古事記』を編さんした太安万侶(おおのやすまろ)の一族、多氏の本拠地に創建された神社です。東西に社が4つ並ぶ形式の本殿が見ものです。
この後、電車で天理方面へ移動します。

 

次のスポットへ/近鉄笠縫~近鉄平端~近鉄天理・JR天理~JR三輪(約45分)

 

〒636-0345 奈良県田原本町多570

4 倭建命(やまとたけるのみこと)歌碑

景行天皇の息子・小碓命(おうすのみこと)は行き違いから兄を殺してしまいます。その気性の荒さを恐れた父は小碓命に西方に君臨する熊曾建(くまそたける)兄弟を討伐するよう命じました。小碓命は熊曾を討ち、倭建命と名乗って大和に帰還。しかしすぐにまた父が東征を命じました。父からの扱いに悲嘆するものの東へ向かい、幾たびの苦難の末に成果を残しました。けれどさすがに無敵ではありません。伊吹山(滋賀県)で神の化身である白猪との戦いに苦戦し、加えて大氷雨に遭って衰弱。帰郷かなわぬことを知った倭建命は、故郷に思いを馳せ、あの有名な歌を詠みました。「やまとは国のまほろば たたなづく青垣 山籠れる やまとし麗し」―と。その歌碑が池のほとりにたたずんでいます。

 

〒633-0001 奈良県桜井市三輪

5 久延彦神社(くえひこじんじゃ)

『古事記』の大国主神の国づくりの物語で、誰も知らない神様の名前をいとも簡単に言い当てた久延毘古(くえびこ)。元々は豊穣の神様ですが、森羅万象なんでも知っているためか、今では知恵の神様として信仰されています。受験合格、学業向上を祈願しに訪れる人が絶えません。

 

〒633-0001 奈良県桜井市三輪

6 大神神社(おおみわじんじゃ)

大国主神は一緒に国づくりをしていた少名毘古那神(すくなびこなのかみ)が去ってしまい、困っていました。そこへ海の向こうから別の神様がやってきて、「私を祀ってくれたら、国づくりに力をあわせよう」と言いました。大国主神はその神様を、青垣を成す三輪山に祀り、無事に国づくりを終えました。『古事記』は大国主神に力を貸した神様を大物主神としています。
大神神社はこの三輪山をご神体としています。

 

〒633-8538 奈良県桜井市三輪1422

JR三輪駅ゴール

ゴールお疲れ様でした!

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