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奈良の名刹めぐり「信貴山朝護孫子寺」

歴史よし、ご加護よし、眺望よし 福寅で有名な信貴山朝護孫子寺へ

今からおよそ1400年前、寅年、寅日、寅の刻に、聖徳太子が当地で毘沙門天王を感得。物部守屋との対立に必勝の秘法を授かりました。そのご加護もあって勝利した太子は「信ずべき貴ぶべき山」として、ここを信貴山と命名。寅とのご縁はこうして生まれました。
平安時代には、醍醐天皇が病気平癒を祈願して全快。天皇から、朝廟安穏・守護国土・子孫長久の祈願所として「朝護孫子寺」の勅号を賜りました。以来、皇族・貴族、武将、庶民から幅広く信仰を集め、親しまれています。
境内は広大で、上り下りの起伏もあり、主要なお堂を巡るだけでも2時間はほしいところ。その分、開放感あふれる眺望やご加護に富む体験が待っています。

スタート

1 信貴山朝護孫子寺

公式サイト:http://www.sigisan.or.jp/
主なアクセス方法
<電車・バス> JR・近鉄「王寺」駅からバスで約22分「信貴大橋」下車、徒歩約5分
<自動車> 国道25号「三室」交差点より約10分

2 開運橋

心に期するものがあるとき、渡ると何だか勇気をくれそうな名称の赤い橋(全長約106m)。上路カンチレバー橋という珍しい構造の橋として日本最古のもので、2007年に国の登録有形文化財に選定されています。見おろすと、大門ダム(大門池)の水面が広がり、そこへ向かって最大30m落下するスリルを楽しめる「開運バンジー」にチャレンジできます。

 

バンジージャンプ公式サイト:http://www.bungyjapan.com/kaiun/

3 福寅

開運橋を渡って境内に入ると、赤門の手前に大きな寅がいます。「世界一福寅」と言われる巨大な張り子の寅で、信貴山で最も有名かもしれません。時折、首をゆーらゆらと揺らします。満開のサクラと一緒に…、新緑もしくは紅葉の山を背景に…、本堂を眺めながら…の人気の記念撮影スポットです。

4 本堂

商売繁盛、金運、開運、心願成就の徳に厚いご本尊・毘沙門天王を安置する本堂は、豊臣秀吉に、あるいは子・秀頼に再建されたとか。現存するのは江戸時代1746年完成のものです。7月に「毘沙門天王秘仏御開扉」「毘沙門天王御出現大祭」が開催されます。大和平野を一望できる舞台造りとなっており、爽快な時間をすごせます。本堂正面に掲げられた額には、毘沙門天王の使いとされる、ある節足動物が彫られているので、人によっては「閲覧注意」です。

5 戒壇めぐり

本堂階下に広がる暗闇。本当に暗いです。真っ暗です。伝い歩きする壁から手を離すと、方向も進路も見失ってしまいます。一歩一歩進むと、やがて仏像が見えてきます。お祈りをした後、さらに進むと錠前があるので、それに手を添えると…。心願成就にご利益あらたかと言われています。

6 虚空蔵堂

宇宙全体に満ちている知恵や功徳を蔵する菩薩、すなわち虚空蔵菩薩を安置しています。入試合格や学業成就を祈願しに訪れる人が後を絶ちません。

7 空鉢護法堂・信貴山城址

行者堂の脇にある道を九十九折に上っていくこと約20分、標高437mの信貴山頂にお堂が建っています。この空鉢護法堂は、一願成就の守護神として信仰を集めています。信貴山城址は、奈良を代表する中世城郭。松永久秀が城主だった1577年、織田信長勢に攻撃されて落城。その後、廃城となりました。切り通しの堀、土塁、高櫓跡などが残っています。

8 三宝堂(三宝荒神堂)

中央に不動明王、右に阿弥陀如来、左に三宝荒神を祀っています。中でも、三宝荒神は、火難水難除けの台所(かまど)の守護として信仰を集めています。

9 玉蔵院

きらびやかな三重塔と大きな地蔵様が目印。信貴山の宿坊としても親しまれています。

10 聖徳太子像

信貴山で毘沙門天王を感得した聖徳太子が馬に乗った姿を、長崎の平和祈念像などで知られる、日本を代表する彫刻家・北村西望氏が製作しました。すぐ近くに、日本最初多聞天出現霊地の石碑と樹齢1500年とされるかやの木をご神木とする稲荷社があります。

11 千手院

こちらも信貴山にある宿坊のひとつ。金運に霊験あらたかな銭亀堂や子安観音などが祀られています。また「護摩の毘沙門」は商売繁盛、家内安全の祈願を受け止めてくださいます。胴体の長い寅の「胎内くぐり」を体験することができます。

12 仁王門

歴史を感じさせる重厚な信貴山の山門です。1881年に大修理され、1922年に現在地に移築されました。近くに千体地蔵が安置されています。

お疲れさまでした。参拝された皆さまに毘沙門天王のご加護がありますように。

ゴールお疲れ様でした!

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