奈良・吉野は、平安時代最末期に源義経が隠れたり、南北朝時代に後醍醐天皇が南朝を開いたりと歴史に登場し、春には「吉野桜」の絶景が広がる、歴史と景勝に恵まれた地です。2004年には吉野山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されました。歴史や自然に触れつつ、吉野を満喫できるスポットを巡ります。
所要時間 | 5時間 |
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移動手段 | 徒歩(現地) |
スタート
1 吉野神宮
吉野神宮は明治22年(1889年)、後醍醐天皇を偲ばれた明治天皇の意向によって創立されました。明治25年(1892年)に行われた鎮座の際には御霊代の奉納とともに、それまで同じ吉野町にある吉水神社に奉安されていた後醍醐天皇の尊像も吉野神宮の本殿に遷座されました。
祭神は後醍醐天皇で、摂社には日野資朝、児島高徳ら7人の功臣たちがまつられています。
大鳥居を抜けた先の境内は広々としており、堂々と建つ社殿は約10年かけて昭和7年(1932年)に改築されたものです。北向きの本殿は京の都を恋しく思われた後醍醐天皇の心情を表しているといわれています。
[所在地]〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山3226
[拝観時間]8:30~17:00
[拝観料]無料
[お問い合わせ]TEL:0746-32-3088
金峯山寺まで徒歩約40分
2 金峯山寺(きんぷせんじ)
金峯山寺は、吉野山の尾根上にそびえていて、飛鳥時代に修験道の開祖、役行者によって開かれました。高さ34mもある本堂蔵王堂は国宝で、世界遺産の中核資産にもなっています。ご本尊である3体の蔵王大権現(秘仏)は国の重要文化財に指定されています。
金峯山寺の北側の正門に当たる仁王門も国宝です。城郭を思わせる巨大な石垣の上に建つ重層入母屋造り本瓦葺きで、高さは20.3mあります。金峯山寺の諸堂の中では現存最古の建造物で、下層の正面両脇に阿形・吽形の2体の仁王像を安置しています。
仁王像は南都仏師の康成によって、阿形が延元3年(1338年)に、吽形が延元4年(1339年)に造立されました。現在仁王門は解体大修理事業が行われており、令和10年(2028年)の完成を目指しています。
[所在地]〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山2498
[拝観時間]8:30~16:00
[拝観料]
◆蔵王堂拝観料
大人:800円
中高生:600円
小学生:400円
(団体 30名以上 1割引)
障がい者:半額
◆秘仏御本尊特別ご開帳時
大人:1600円
中高生:1200円
小学生:800円
(団体 30名以上、100円引き)
障がい者:半額
[お問い合わせ]TEL:0746-32-8371
花矢倉展望台まで徒歩約50分
3 花矢倉展望台
花矢倉展望台は「上千本」よりさらに上の標高570mに位置し、金峯山寺蔵王堂や吉野山全体が眺められる展望台です。春には眼下に広がる「吉野桜」の絶景を堪能することができます。
[所在地]〒639-3115 奈良県吉野郡吉野山
[開所時間]24時間立ち入り可能
柿の葉すし「ひょうたろう」まで徒歩約50分
4 柿の葉すし「ひょうたろう」
金峯山寺の銅の鳥居のすぐそば、創業50年の老舗です。米、鯖、鮭、柿の葉に徹底的にこだわり、買った翌日が食べ頃です。ほおばると甘じょっぱい風味が広がります。
柿の葉寿司の容器には吉野杉の端材が使われています。
ご自宅用、お土産用に買って帰るのはもちろん、ネットショップでお取り寄せも可能です。
[所在地]〒639-3115 奈良県吉野郡吉野町吉野山429
[営業時間]9:00~16:00(無くなり次第終了)
[定休日]月曜日(月曜日が祝日の場合、翌営業日が定休日)
[お問い合わせ]TEL:0746-32-3070
近鉄吉野駅まで徒歩約30分
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