日本の麺類は奈良からその歴史が始まったと言われています。というのも、遣唐使が持ち帰った大陸の食文化に、小麦粉や米粉を塩水で練って引き伸ばし、縄のようにより合わせた「索餅(さくべい)」があったと伝えられているのです。
さて、今年もだんだん冬が近づいてきました。この季節に恋しくなるのは、気軽に食べられるラーメンのぬくもり。あったかくておいしい幸せの一杯を求めて、“ナラメン”を巡ってみました。
【麺場 力皇(りきおう)】
ガツンと濃厚豚骨 パワフル麺ここにあり
りきおう。その名から強くて、豪快で、がっちりうまそうなオーラが漂う。
というのも、店主の力皇猛さんは元力士で元プロレスラー。特製の極太麺と豚の各部位から一日かけて抽出した濃厚スープで堂々と勝負する。
ちゃんこ仕込みの鶏つくねなど素材から厳選した具材の「全部のせ」で力皇らーめんの真骨頂をいただこう。
【璃衛(りえ) 恋の窪店】
人気焼肉店のシメは麺 元気が出るユッケジャン
韓流焼肉店璃衛の特製麺と聞いただけで、熱くて、辛くて、元気が出そう。
牛肉やナムルなどの具材が唐辛子色のスープにひしめき、弾力のある韓国麺と相性抜群。お客様の要望で作ったメニューで、今では冷製のビビン麺と並ぶ看板麺に。
焼肉を食べた後、家族やグループで分け合うと盛り上がる。璃衛の焼肉は麺でシメましょう。
【屋台ぎょうざ 阿間川】
これぞ屋台の実力 濃厚焼きらーめん
ラーメンをもっとおいしくなあれと焼いてみたのがコチラ。
スープは少なめだが、辛めでこってりと麺にからむ。バタ味噌やホルモンなどトッピングを選べるのもうれしい。ビールやお酒のおつまみ感覚で定番にしているファンも多い。
自慢のぎょうざはもちろん、焼き物・揚げ物と一緒に並べると、屋台仕込みの味で満腹になる。
【御食事処&居酒屋 ぐるめ 藤】
マイルドな口当たりの酒かすで体ほっかほか
2010年に誕生した奈良で元祖の酒かすラーメン。
とんこつしょうゆと酒粕のスープを、もやしやチャーシュー等の具材が飾る。
奈良の地酒・豊澤酒造「豊祝」の酒粕を使用しており、お酒の香りがほんのり広がる。食べるとみるみる体がほっかほか!お昼にも夜の〆にもピッタリ!
お好みで一味を振ると、酒かすの風味が一層引き立つ。
【ラーメン 水舞饌(すいぶせん)】
自家製麺と好相性のトリプルスープが決め手
炙り鴨だしとあご煮干しと国内産豚骨からじっくりと抽出したトリプルスープを使用。こってり感と魚介の風味の競演が食欲をそそる。
自家製麺との相性も抜群で、リピーターを呼ぶのはこういう味なのだろうと納得する。炙り鴨だしの「しょう油ラーメン」や女性に人気の「トマトラーメン」も定番。
ランチ時におにぎり2個がつくタイムサービスも見逃せない。
【飛天散華(ひてんさんげ)】
ラー油と胡麻の刺激が甘くて辛くて香ばしい
四川料理を代表する「担担麺」。
ラー油が効いたスープは見るからに辛そうだが、飛天散華は日本人向けにマイルドな風味を実現。自家挽きの白胡麻で作ったペーストもたっぷりと溶け込み、具は豚挽き肉と旬の葉物(写真は小松菜と空芯菜)が彩る。
東向商店街の姉妹店「チャイナダイニング飛天」でも提供している。
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