【9月1日「防災の日」】
1923年9月1日、関東大震災が発生しました。その37年後の1960年、「台風、高潮、津波、地震等の災害についての認識を深め、これに対処する心構えを準備する」として制定されたのが防災の日です。
近年、豪雨による水害や土砂災害が全国各地で発生し、住民のみならず、偶然当地を訪れていた観光客も被害や影響を受ける可能性が高まっています。いざというときに、正確で素早い避難や生命を守る行動が取れるよう、日頃から知識、情報、備えを怠りなく持っていたいものです。
奈良県では、観光客の多い奈良市や明日香村などが観光客向けの避難所情報を発信しています。
【9月6日「墨の日」】
「く・ろ」の語呂から黒の日でもあるこの日、墨の日でもあります。
書道などで使用される固形墨は、奈良県が生産シェア日本一。極上の黒艶が発揮される「奈良墨」と称され、その製法は約1400年の歴史を持ちます。現在も機械による大量生産ではなく、熟練した職人の手により、確かな品質の奈良墨がつくられています。
自身の書道や写経に使うほか、土産物、贈り物としても品格が漂い、また、製作体験ができる工房もあります。
【9月8日「米の日」】
米という字を分解して「八十八」から、8月8日を米の日とする説もあるようですが、1978年に全国農業協同組合連合会(JA全農)が毎月8日を米の日と制定しました。
食料自給率が低い日本において、米は自給率ほぼ100%。カロリーベースの主食としてだけではなく、稲作・農耕からムラやクニが形成されていった歴史、文化、生活など、日本の基礎にお米があります。
しかし、米(精米)の年間1人当たりの消費量の推移(農水省)によると、昭和37年(1962年)は118.3㎏でしたが、パン食など食の多様化が進むにつれ、年々減り続け、平成28年(2016年)は54.4㎏と、半分以下になってしまいました。
奈良県のコメ事情はというと、コメ消費量は年間1人当たり80.82㎏(全国第7位=総務省統計局資料:2012~2016年平均値)で、コメ収穫量は4万4100トン(奈良県資料:2018年)というデータがあります。
9月になると、早々に新米のニュースも聞かれ始めます。頭を垂れて黄金色に染まり始めた稲穂が秋の訪れを匂わせます。
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【9月12日「マラソンの日」】
マラトンの戦いの勝利を知らせるために約40㎞を駆け、「我勝てり」と告げた後に力尽きた兵士の伝説。その日が紀元前450年9月12日だったと一説に言われ、マラソンの日とされています。
第1回オリンピックのアテネ大会では40㎞で行われ、現在スタンダードの42.195㎞は第8回パリオリンピックから統一されました。
今やトップレベルのランナーによるマラソンだけでなく、全国各地で市民マラソン大会が勃興し、ブームになっています。奈良県では、奈良市と天理市を往復する奈良マラソンが2010年から開催されています(2020年の第11回大会は新型コロナウイルス感染症対策のため中止)。
市民ランナーは、いわゆるサブ4(4時間未満)、サブ3(3時間未満)の達成が大きな目標になりますが、世界のトップ選手はサブ2(2時間未満)を視野に入れています。現在の公認世界記録は、男子2時間01分39秒(50m8秒65ペース)、女子2時間14分04秒で、同日本記録は男子2時間05分29秒、女子2時間19分12秒です。
【9月14日「コスモスの日」】
ピンク色など濃淡様々に咲くコスモス。香りは希薄でも、見た目に鮮やかなコスモスは、ちょうどこのころ、見頃を迎えます。
この日は、3月14日のホワイトデーから半年目。コスモスの花を添えて、贈り物をし、「愛を確かめ合う日」とされているようです。コスモスの花言葉は「愛情」「真心」「調和」「少女の純真」など。特に赤いコスモスは「愛情」、ピンクのコスモスは「純潔」と言われます。
風に揺れるコスモスは、残暑の中にも秋の気配を感じさせます。数株なら可憐、一面なら壮観。奈良にもコスモスの名所がいくつかあります。大切な家族やパートナーと一緒に、コスモス散策に出かけましょう。
四季折々の花景色が広がる藤原宮跡はコチラ
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