• 奈良事典

きょうは何の日「8月②:奈良大文字送り火/俳句の日/即席ラーメン記念日/「男はつらいよ」の日/野菜の日」

ふと、「きょうは何の日だっけ?」と気になるときがありませんか。○○の日とか、◇◇記念日とか、1年365日(4年に一度は366日)は何らかの「日」に当たっています。それぞれの由来は、数字の語呂合わせや発祥の日などさまざま。ここでは、奈良の歴史や出来事、モノ・コトに縁のある「きょうは何の日」を集めてみました。「そうだったのか!」「なるほど!」のネタにしてください。

【8月15日「奈良大文字送り火」】

 

8月15日は日本にとって大切な日です。終戦記念日であり、全国各地で慰霊、恒久平和の祈りが捧げられます。奈良でも諸霊供養・鎮魂・平和の祈りを込めて、「大」の字の炎が山肌に浮かび上がります。奈良の送り火は、京都五山の送り火より1日早く行われています。

 

大和の伝統行事「奈良大文字送り火」はコチラ

 

 

【8月19日「俳句の日」】

 

は(8)い(1)く(9)の語呂合わせから制定。奈良県に縁のある俳人といえば、松尾芭蕉と正岡子規が有名です。芭蕉は桜満開の内山永久寺跡を訪ねて「うち山や とざましらずの 花ざかり」と詠み、子規は「柿くへば 鐘が鳴るなり 法隆寺」と代名詞ともいえる名句を詠みました。それぞれ内山永久寺跡(天理市/写真)、法隆寺(斑鳩町)に句碑が建てられています。なお、奈良市の名物、「鹿」は秋の季語、「子鹿」「鹿の子」は夏の季語と同じ“鹿”でも季語の使い分けがあり、俳句の奥深さを感じます。

 

山口誓子ら著名俳人ゆかりの資料を展示する「たかすみ文庫」はコチラ

 

 

【8月25日「即席ラーメン記念日」】

 

もはや日本の国民食ともいえるラーメン。1958年のこの日、世界初のインスタントラーメンといわれる「チキンラーメン」が発売されました。日本における“めん”の発祥地である奈良県は、総務省統計局「家計調査」「小売物価統計調査」をもとに算定した、1人あたり年間のラーメン(外食)の消費量(2018年)で消費額2586円、4.6杯(トップは山形県で、6957円、11.3杯)。人口10万人あたりのラーメン店数は12.39軒で全国最下位でした(2017年)。そうは言っても、奈良県には「これぞ!」と絶賛したくなるラーメン店がいくつもあり、お互いにしのぎを削りながら、個性とおいしさを発揮しています。

 

 

【8月27日「『男はつらいよ』の日」】

 

渥美清主演、家出と失恋を繰り返すフーテンの寅さんを描く「男はつらいよ」の映画第1作は、1969年8月27日に公開されました。この記念すべき第1作、寅さんがふらりとやって来たのは、奈良。東大寺二月堂、浮見堂(写真)、奈良ホテルなど大いに奈良を満喫します。寅さんのドタバタ喜劇は、その後、国民的映画となり、渥美清が出演した48作(第27作、第39作も奈良県でロケが行われました)は世界一の長編映画シリーズとしてギネス認定されています。

 

寅さん第1作に登場する「浮見堂」はコチラ

寅さん第27作に登場する「宝山寺」はコチラ

 

 

【8月31日「野菜の日」】

 

や(8)さ(3)い(1)という語呂から誕生した日。ハウス栽培や品種改良などで本来の旬よりも早く市場に出回る野菜もありますが、やはり野菜本来の地力と栄養が最高潮に達する旬に食べたいもの。奈良県では、戦前から県内で生産され、地域独自の栽培方法により「味・香り・形態・来歴」などに特徴を持つ野菜(大和まな、宇陀金ごぼう、ひもとうがらし、片平あかね=写真、味間いもなど20品目)を「大和伝統野菜」に認定しています。

 

おいしい大和野菜料理が食べられる「旬彩 ひより」はコチラ
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