【7月7日「竹・たけのこの日」】
全日本竹産業連合会が1986年に制定した記念日です。きっかけは「竹取物語のかぐや姫が竹の中から生まれたのは7月7日では?」という話題でした。果たして、かぐや姫の誕生日がこの日なのかはわかりませんが、七夕のこの日が「竹・たけのこの日」になりました。
かぐや姫を見つけて育てた竹取の翁(おきな=高齢の男性)は竹を細工して道具を作ることを生業としていました。その翁夫婦が住んでいたとされるのが、現在の奈良県広陵町で、同町は竹取公園やかぐや姫まつり、ゆるキャラの「かぐやちゃん」など、「かぐや姫のまち」をアピールしています。
七夕―笹の葉―竹…と連想できる7月7日。竹道具や竹細工にふれるだけでなく、たけのこ料理やシナチクといった味覚などから、竹に親しんでみるのも一興です。
【7月21日「自然公園の日」】
1957年7月21日、自然公園法が制定されました。
優れた自然の風景地を保護するとともに、その利用を図ることを目的に指定される「自然公園」は、国立公園、国定公園、各都道府県立の自然公園を指します。
奈良県内には、国立公園が1ヵ所(吉野熊野)、国定公園が4ヵ所(金剛生駒紀泉=写真、高野龍神・大和青垣、室生赤目青山)、県立自然公園が3ヵ所(矢田、吉野川津風呂、月ヶ瀬神野山)あります。下北山村にある「大台ケ原」は吉野熊野国立公園に含まれます。
自然公園には様々な動植物が息づき、また、独特の地形・地質といった大地の営みが見られます。本格的な登山装備が必要な自然公園もあれば、ファミリーで楽しめる身近な自然公園もあります。この日は、かけがえのない自然を思う一日にしたいですね。
【7月23日「伝統的建造物群指定開始の日」】
1975年改正の文化財保護法により、伝統的建造物群保存地区の制度が始まりました。これは全国各地の歴史的な集落や町並みを保存しようという主旨で、特に価値が高いと判断された地区は、国(文化庁)によって「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されます。
1976年のこの日、最初の重要伝統的建造物群保存地区7ヵ所が答申されました。
2019年12月23日時点で、全国120地区が「重要」に選定されており、奈良県には、橿原市今井町(1993年5月選定/寺内町・在郷町)、宇陀市松山(2006年7月選定/商家町)、五條市五條新町(2010年12月選定/商家町/写真)があります。
【7月30日「誕生花・菩提樹」】
日本の寺院でよく見られるシナノキ科の「ボダイジュ」と、釈迦がその根元で悟りを開いたため仏教の聖樹とされるクワ科の「インドボダイジュ」があります。
奈良市の法華寺や西大寺にあるのは前者のボダイジュで、6月~7月に淡い黄色の花が枝からぶら下がるように咲きます。
花言葉は「夫婦愛」「結婚」。
7月9日、8月23日の誕生花のひとつにもなっています。
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