【6月1日「写真の日」】
日本写真協会が1951年に制定した日。1841年に日本人による最初の写真撮影が行われた日ということで、6月1日を「写真の日」に定めました。しかし、後に、それは1857年9月17日だったことが判明。それでも、一度決定したことを変更しないことに。このような曲折を経て、6月1日が写真の日として定着しています。
写真を写すカメラには、フイルムカメラ(銀塩カメラ)とデジタルカメラがあり、出荷台数では2002年に「フイルム<デジタル」と逆転しました。デジカメは猛スピードで進化し、初期には「35万画素/メモリー1MB」程度だったスペックは、現在では「数千万画素/32GB」等となっています。
高級な一眼レフカメラがなくても、今やスマホがあれば、誰でもフォトグラファーになれる時代です。観光・旅行やイベント、外食・料理、仕事など、あらゆるシーンで写真が生まれています。
撮った写真をSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)などで気軽に発信・共有して、誰かに見てもらうのも、フイルム時代にはなかった楽しみ方です。
奈良には、その風景・人・暮らし・文化・歴史をこよなく愛し、写真を撮り続けた写真家が何人もいます。心動かされるシーンに出会ったら、パチリ。皆さんも奈良ですてきな写真を撮ってください。
【6月4日「虫の日」】
漫画家の手塚治虫さんが呼びかけ人となり、1988年に設立された日本昆虫クラブ(初代会長:手塚治虫)が定め、2018年に日本記念日協会が認定しました。
二十四節気には、冬ごもりをしていた生き物たちが目覚める頃を言う「啓蟄(けいちつ)」(3月初め)がありますが、こちらは語呂合わせで「6=ム、4=シ」の日です。昆虫が住める環境づくり、自然と命について考えることなどを「虫の日」に込めています。
日本分類学会連合によると、日本の昆虫(昆虫綱)は知られているものだけで30,747種がいます。目(もく)別に見ると、甲虫目が10,233種と最多ですが、ハエ目5,183種、カメムシ目2,973種にも「こんなに種類がいるのか!」と驚かされます。
人類の食用作物の約4分の3が昆虫などの花粉媒介者に依存しているとされています。
子ども時代、夏休みの自由研究と言えば昆虫採集・標本づくりだった元「昆虫キッズ」の人も、おとなになってからも昆虫にロマンを感じる人も、あるいは「見たくもない」という苦手な人も、昆虫なしには食べていけないのです。
また、最近では昆虫そのものが食材として注目されています。
【6月10日「時の記念日」】
1日24時間=1,440分=86,400秒。地球上の誰にも公平に流れる時間。日々、時計通りに生活・仕事をする人、何事も決められた時間の5分前に行動する人、反対に待ち合わせ時間を守らないルーズな人。時間に対しても、得手・不得手がありそうですが、この「時の記念日」は、日本時計協会によると、1920年に時間を守って日常を合理的に過ごそうという提唱から定められました。
飛鳥時代の671年、天智天皇が漏刻(水時計)を造らせ、時を計り、人々に時を伝えたとされる日にちなむものです。
時間に追われると、せかせかとしてしまい、逆に時間に縛られても窮屈で、いずれの場合も一日が何だかもったいないように感じます。“ちょうどいい”が難しいのですが、追われも縛られもしない余裕を持っていたいですね。
【6月12日「恋人の日」】
恋人の日は、カトリックの聖アントニオにちなみます。結婚、縁結び、愛などに関わる聖人で、ブラジルでは聖アントニオの命日6月13日の前日(いわゆる“イヴ eve”です)に、恋人や夫婦・家族の間で贈り物をかわす風習があり、それを「恋人の日」と定めています。
日本ではあまりなじみのない聖アントニオですが、ブラジルだけでなく、出身地のポルトガルなど欧米でも縁結びの聖人、女性の守護聖人として人気があるそうです。
日本では、フォトフレームを交換するブラジルの風習をならい、全国額縁組合連合会が「恋人の日」に写真立てを贈り合いましょうとPRしています。
贈られた写真立てに恋人や家族の写真を飾る…いいですね。今年の6月12日、照れずにやってみませんか。
【6月16日「和菓子の日」】
848年、時の仁明天皇が6月16日に「16」の数にちなんだ菓子、餅を神前に供えて、疫病退散、健康招福を祈願し、「嘉祥」に改元しました。
これにならい、6月16日を「嘉祥の日」として菓子を供えたり、配ったり、食べたりする風習が近世まで行われていました。
この「嘉祥の日」を、日本和菓子協会が1979年に「和菓子の日」として復活させました。
さて、皆さんは日頃、和菓子を食べていますか? あられ、おかき、せんべい、ようかん、まんじゅう、ういろう、おはぎ、おこし、かりんとう、金平糖、団子、どら焼き、もなか、八つ橋…等々、どれがお好きでしょうか?
ひなあられ、柏餅、千歳あめ、月見団子など、季節の行事で和菓子をいただく風習もたいせつにしたいですね。
総務省統計局の家計調査(平成27~29年平均)によると、菓子類のうち和菓子への出費金額で奈良市は、「ようかん」が623円(30位)、「まんじゅう」が1,167円(27位)、「他の和生菓子」が10,936円(7位)となっています。
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